★ニューヨークのハト、リス、タカが主人公
活気に溢れ、雲に届くほどの高層ビルがそびえ立つ大都会ニューヨーク。この街には、毎日繰り広げられる驚くべき物語がたくさんあります。そして、その主人公は動物たちです!この忙しい街で、賢い猫、大胆な犬、野心あふれる鳥たちが冒険をします。まず初めに、そんな動物たちが主人公の物語をいくつかご紹介しましょう。
絵
「ハトにバスを運転させないで!」
(Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!)
- 著:モー・ウィレムズ(by Mo Willems)
あらすじ: 読者に向かって、バスを運転したいと懇願する鳩のユーモラスなストーリー。特に、子どもたちに境界を設定する重要性を教えてくれます。ベストセラーとなり、モー・ウィレムズは絵本の分野で複数の賞を受賞。そして、子どもたちや親に広く愛されています。
「リスのナトキンのお話」
(The Tale of Squirrel Nutkin)
- 著:ビアトリクス・ポター(by Beatrix Potter)
あらすじ: ニューヨークを舞台にはしていません。しかし、好奇心旺盛でいたずら好きなリスが困難を乗り越える物語です。好奇心とその結果について考えさせられます。長年にわたり親しまれ、児童文学の名作として地位を確立しています。
「シティ・ホーク: ペール・メイルの物語」
(City Hawk: The Story of Pale Male)
- 著:メーガン・マッカーシー(by Meghan McCarthy)
あらすじ: ニューヨークの高級住宅街に巣を作った実在のタカの話です。特に、レッドテイルホーク「ペール・メイル」を通じて、都市での生活の困難さを描きます。子どもたちに都市部での野生生物保護の重要性を教えてくれます。そして、内容的にも高く評価されている絵本です。
「リスの新年の決意」
(Squirrel’s New Year’s Resolution)
- 著:パット・ミラー(by Pat Miller)
あらすじ: リスが有意義な新年の抱負を見つけようと奮闘する可愛らしいストーリー。特に、都市の森林公園を思わせる舞台が親近感を呼びます。ここでは、幼児教育において、目標設定や努力の大切さを教えてくれます。
小説
「フート」
(Hoot)
- 著:カール・ハイアセン(by Carl Hiaasen)
あらすじ: 主にフクロウを守る子どもたちの話です。特に、都市開発と野生生物の関係性を描きます。さらに、ニューヨークのような都市環境でも共感を呼ぶテーマでもあります。数々の賞を受賞し、ニューベリーオナーを獲得したことでも知られています。
「タイムズスクエアのコオロギ」
(The Cricket in Times Square)
- 著:ジョージ・セルデン(by Geore Selden)
あらすじ: タイムズスクエアの地下鉄駅に住むコオロギ、猫、ネズミの冒険話です。しかし、ハトやリスは登場しません。ただ、ニューヨークの動物たちの多様性を反映した物語となっています。ニューベリー賞を受賞し、児童文学の古典として親しまれています。
「鳩の羽根」
(Pigeon Feathers)
- 著:ジョン・アップダイク(by John Updike)
あらすじ: 若い少年が鳩を通して人生や死についての考えを深めます。半自伝的な短編小説です。アメリカ文学の巨匠作品として高く評価されています。また、テーマや文体が学術的にも注目されています。
映画
「ペットたちの秘密の生活」
(The Secret Life of Pets、2016年)
- あらすじ: ニューヨークを舞台にしたアニメ映画です。特に、ペットである動物たちが繰り広げる冒険を描きます。また、ハトや他の都市の野生動物たちが、コミカルな役割を果たします。世界で8億ドル以上の興行収入を記録。さらに、続編も制作されるほどの大ヒット作品です。
「セントラルパーク」
(Central Park、2020年、アニメシリーズ)
- あらすじ: アップルTV+で配信されたシリーズです。ニューヨーク市のセントラルパークが舞台です。ここでは、人間と動物(タカを含む)が共存する日常と冒険を描いています。ユニークな設定とユーモアが評価されました。そして、視聴者からの高い評価を得ています。
「ビバ!ニューヨーク」
(Viva! New York、PBSドキュメンタリー)
- あらすじ: 鳩、リス、タカを含むニューヨークの多様な野生動物に焦点を当てます。特に、野生動物と人間との共存をテーマに置いています。教育的価値と映像美で高い評価を受けています。
★ニューヨークのネズミやラットが主人公の物
次に、ネズミやラットがニューヨークを舞台に活躍する絵本、小説、映画についても見てみましょう。
絵本
- 『デスペローの物語』(The Tale of Despereaux)
著:ケイト・ディカミロ(by Kate DiCamillo)- あらすじ: 勇敢なネズミのデスペローが冒険を通じて困難に立ち向かいます。そして、ニューヨーク市を舞台にした部分もあり、ラットとの関わりが描かれます。2004年にニューベリー賞を受賞しました。そして、子どもたちに愛され続けている名作です。
- 『クッキーをくれる?ハムスターの話』(If You Give a Mouse a Cookie)
著:ローラ・ジョフェ・ヌメロフ(by Laura Joffe Numeroff)- あらすじ: クッキーをくれとせがむネズミが、次々と無理な願いをしていく話です。しかし、ニューヨーク市を直接描いた内容ではありません。さらに、都市生活を反映させた魅力的な絵本となっています。子どもたちに非常に人気があり、シリーズとして続編も出版されています。
- 『ネズミとバイク』(The Mouse and the Motorcycle)
著:ビバリー・クリアリー(by Beverly Cleary)- あらすじ: ホテルに住むネズミ、ラルフがおもちゃのバイクに乗って冒険する話です。さらに、都市のホテルを舞台にしており、都市生活のエッセンスも描かれています。: 若い読者に非常に人気の作品です。特に、独立や勇気を学ぶための教訓的な絵本です。
- 『シティ・マウス、カントリー・マウス』(City Mouse, Country Mouse)
著:リチャード・スキャリー(by Richard Scarry)- あらすじ: 都会のネズミと田舎のネズミがそれぞれの生活を体験し合う物語。特に、都会のネズミがニューヨークのような場所で冒険する様子が描かれます。幼児に愛されている本です。一方で、魅力的なイラストとシンプルな教訓が高く評価されている作品です。
小説
- 『シャーロットのおくりもの』(Charlotte’s Web)
著:E.B.ホワイト(by E.B. White)- あらすじ: 農場で過ごす豚のウィルバーとその友達クモのシャーロットの物語です。そして、ラットのテンプルトンが、ストーリーの中で印象深い役割を果たします。世界中で何百万部も売れ、何度も映画化されている名作です。さらに、文学的にも評価が高い作品です。
- 『NIMHの秘密』(Mrs. Frisby and the Rats of NIMH)
著:ロバート・C・オブライエン(by Robert C. O’Brien)- あらすじ: この物語は、実験で高い知能を持つようになったラットたちの話です。また、困難に立ち向かうネズミの母親、フリスビーの冒険も描いています。ニューヨークの都市環境とは直接関係しません。しかし、都市に生きる動物たちの知恵と生き様が描かれています。1972年にニューベリー賞を受賞しています。そして、児童文学名作として広く愛されています。
- 『風の中のマウス』(The Wind in the Willows)
著:ケネス・グレアム(by Kenneth Grahame)- あらすじ: カントリーを舞台にしたネズミとその仲間たちが冒険を繰り広げます。一方で、都市の環境に特化はしていません。しかし、自然と冒険、都市化というテーマが普遍的に描かれています。世界中で子どもたちに愛され続ける古典です。そして、映画や舞台にもたびたび登場します。
- 『素晴らしいモーリスと教育を受けたネズミたち』(The Amazing Maurice and His Educated Rodents)
著:テリー・プラチェット(by Terry Pratchett)- あらすじ: 街を生き抜くために教育を受けたネズミたち。そして、賢い猫モーリスが登場する物語です。ここでは、都市での生き方と知恵を描いた作品です。テリー・プラチェットの『ディスクワールド』シリーズの一部です。特に、若い読者を中心に高い人気を誇ります。
映画
- 『レミーのおいしいレストラン』(Ratatouille、2007年)
- あらすじ: 料理の才能があるネズミのレミーが、パリのレストランで活躍します。特に、ニューヨークが舞台ではありません。しかし、都市生活での動物たちのサバイバルと夢を追いかけるテーマです。特に、都市環境での適応の物語です。大ヒット作で、アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞しています。そして、今でも高く評価されている名作です。
- 『スチュアート・リトル』(Stuart Little、1999年)
- あらすじ: 小さなネズミ「スチュアートリトル」が、ニューヨークで繰り広げる冒険物語。ここでは、スチュアートが、勇気を見せ様々な困難を乗り越えていきます。商業的に成功を収め、続編も制作されています。家族向けの映画として今も親しまれています。
- スチュアート・リトル2』(Stuart Little 2、2002年)
- あらすじ: 続編では、黄金色の鳥マーガロが物語の中心です。ここでは、ニューヨークのハトたちも冒険の一端を担います。そして、動物の友情が描かれています。家族向け映画としてヒットしました。そして、心温まるストーリーが広く愛されています。
- 『NIMHの秘密』(The Secret of NIMH、1982年)
- あらすじ: 実験で高度な知能を持ったラットたちの話です。彼らは、秘密の社会を作り、自由を求めて逃げ出します。ニューヨークを直接描いたわけではありません。しかし、都市での動物たちの知恵と社会がテーマとなっています。ダークなトーンと深いテーマです。特に、カルト的な人気を誇っています。
- 『ロッキー&ブルウィンクル』(The Adventures of Rocky and Bullwinkle、2000年)
- あらすじ: この映画では、モースとリスを中心にさまざまな動物が登場します。そして、混沌とした都市のような世界で冒険を繰り広げます。特に、都市特有のダイナミクスをテーマにした作品です。人気のテレビシリーズを懐かしむファンに支持されている作品です。
- 『レスキュー・レミー』(The Rescuers、1977年)
- あらすじ: ネズミのバーナードとビアンカ。この2匹が、ニューヨーク市で一人の少女を救うために冒険を繰り広げる話です。ここでは、都市のアイコニックな場所が物語に登場します。ディズニーの大ヒット作です。そして、心温まるストーリーが親しまれています。
これらの作品は、ニューヨーク市や都市の環境で生きる動物たちが主人公です。そして、冒険や生きる力、人間社会のつながりを描いています。都市生活の中で動物たちがどのように適応し成長するのか。このようなテーマが多く、都市における自然との共生を考えるきっかけを与えてくれます。それと同時に、子どもたちや大人にも広く愛されています。
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